オランダと日本の子どもの予防接種の違いを徹底解説!日本にあってオランダにないワクチンとは?

「えっ、それオランダでは接種しないの?」
日本からオランダへ移住した子育て世帯が、まず驚くポイントのひとつが予防接種の違いです。
実は、日本の定期接種に含まれているけれど、オランダでは行われていないワクチンもあれば、日本にはなく、オランダ独自で行われているワクチンもあります。
この記事では、
- 日本とオランダの予防接種の違い
- それぞれの国の考え方
- オランダの予防接種制度の流れ
を、実体験ベースで分かりやすくまとめます。

日本の定期接種にあり、オランダにはないワクチン
日本では定期接種でも、オランダでは基本的に接種しないワクチンは大きく3つあります。
① BCG(結核)
日本では、生後5〜8か月頃に接種するBCG。
一方オランダでは、結核の発症率が非常に低いため、定期接種は行われていません。
ただし、
- 両親の出身国が結核リスクの高い国
の場合は、個別判断でBCG接種の招待状が届くことがあります。
② 日本脳炎
日本では、
- 3〜4歳
- 追加で5歳前後
- さらに10歳頃
と複数回接種する日本脳炎ワクチン。
蚊が媒介する感染症ですが、
オランダには日本脳炎を媒介する蚊が存在しないため、発症条件がほぼゼロ。
そのため、オランダでは接種が行われていません。
③ 水ぼうそう(水痘)
日本では、
- 1歳で1回目
- 半年〜1年後に2回目
と定期接種に含まれている水ぼうそう。
オランダでも水ぼうそうの感染率は日本とほぼ同じで、
多くの子どもが幼少期に一度は感染します。
しかしオランダでは、
- 子どもの重症化リスクが低い
- 医療で十分に対応できる
という考え方から、定期接種には含まれていません。
日本人が特に気になる「おたふく」はどうなる?
日本人の方から圧倒的に質問が多いのがおたふく(ムンプス)です。
結論から言うと、
オランダでは「おたふく単体」のワクチンはありません。
代わりに、生後14か月の時に接種する
BMRワクチンに含まれています。
BMRワクチンの内訳
B = Bof(おたふく/ムンプス)
M = Mazelen(はしか)
R = Rodehond(風しん)
オランダではBMRとして1本にまとまっているイメージです。
そのため、
「オランダではおたふくを接種しないの?」
と心配される方も多いですが、きちんと予防接種プログラムに含まれているので安心してください。
日本の定期接種にはないが、オランダでは行われているワクチン
次は逆に、日本では定期接種ではないけれど、オランダでは重要視されているワクチンです。
こちらは2つあります。
① RSウイルス(2025年秋〜導入されました)
RSウイルスは、乳幼児がかかりやすい呼吸器感染症。
オランダでは2025年秋から新しく予防プログラムに導入されました。
特徴は、
- ワクチンではなく「抗体を体に入れる」予防法
- 重症化予防が目的
接種対象と時期↓
- 10〜3月生まれ:生後0〜2週間以内
- 4〜9月生まれ:生後0〜7か月以内

0歳児向けの予防接種として注目されています。
② 髄膜炎菌(MenACWY)
髄膜炎菌感染症(MenACWY)は、
- 発症から数時間〜1日で命に関わることもある重篤な感染症。
オランダでは、の2回接種が行われます。
- 生後14か月
- 14歳


特に、
- 学校
- スポーツ
- 集団生活が増える年齢
での感染リスクを考慮し、重点的に予防されています。
2回目の14歳で接種後は、少なくとも10年間は免疫が持続します。
ちなみに小学校1年生の4月のタイミングで移住してきた娘は、
・DTP(ジフテリア・破傷風・百日咳を防ぐ混合ワクチン)
・MenACWY(髄膜炎菌のワクチン)
この2種の接種「招待券」がすぐに送られてきました。
*日本で年齢相当のワクチンは全て打ってからオランダに来ましたので、同年代の方には参考になると思います🙏

オランダの予防接種は「招待状が届く」から超ラク!
オランダの予防接種制度で、多くの日本人が驚くポイントがこちら。
時期が来ると、予防接種の招待状が自宅に届きます。
しかも、
- 日付
- 時間
- 場所
すべて指定済み。
当日はそのまま行って接種するだけ。(連絡を取り変更も可能です!)
日本のように、
- 接種時期を管理
- 小児科に自分で予約
する必要がないので、実はかなり楽です。
打ち忘れも起こりにくい仕組みになっています。
日本から移住した場合の予防接種の引き継ぎ方法
日本からオランダへ移住した場合でも安心してください。
移住後しばらくすると、
オランダのワクチン接種プログラムから「これまでの接種履歴を提出してください」という手紙が届きます。
我が家の場合は、
✔︎母子手帳の予防接種が英語表記併用だった
✔︎その写真を撮ってメールで送付提出
これだけでOKでした。
すると約1週間後に、
- 日本で受けたワクチンの記録が反映された予防接種手帳
が届き

その後、追加で必要なワクチンの招待状が時期になったら届き、スムーズにオランダの制度へ移行できました。
まとめ|オランダと日本、予防接種は「考え方」が違う
日本とオランダでは、
- 感染症のリスク
- 予防に対する考え方
が異なるため、予防接種の内容にも違いがあります。
特に「おたふく」は不安になりやすいポイントですが、
BMRワクチンとしてしっかりカバーされています。
また日本でしか受けれない(またはオランダで自費で高額)の予防接種は、みなさん一時帰国の際などに接種する方が多いです。
移住前に知っておくだけで、
知らなくて不安…を大きく減らすことができます。
これからオランダ移住を考えている方、
子どもの医療や予防接種が気になる方の参考になれば嬉しいです😃

💡 オランダの予防接種については以下、公式サイトで詳しい情報を見ることができます!
・いつ、どんなワクチンを接種するのか?
・そのワクチンの効果や副反応 など
公式:Rijksvaccinatieprogramma(国家予防接種プログラム)

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